UltrasevenX エピソード12
世間はクリスマス休暇の最中、大団円を迎えたウルトラセブンX。
ジンとエレアとウルトラセブンXの事情もツジツマのあう説明がなされたし、「敵」とも対決して、綺麗にまとめていただきましたが、なんとなく、これで良いのかなあという気のする物語でした。
楽屋落ちになるかと危惧した、ダンとアンヌの登場については、個人的には、多くを語らないことで映像だけが心に残りよかったです。この人は報われないまま今も戦いつづけているわけではないのだなあと、ちょっとほっとしました。並行宇宙の地球まで守りに行くなんて相変わらずのマメさが健在のようでなによりです。
しかし、第1話と最後の3話がつながることによって、これはジンの物語ではなくなってしまったような気がします。あの多彩かつ趣味的?なエピソードはなんだったんでしょう。「ひとりの女性の願いが世界を救った」などと他人事のように述べている場合ではない気がします。なぜなら、ウルトラセブンは、(私が思い込んでいるだけかもしれませんが)人間でありかつ「救世主」であり当事者である人の物語であると思うからです。かつてウルトラセブン1999最終章を見たときに、モロボシダン/ウルトラセブンがカザモリマサキに「化けていた」ことを認めたくなかったのを思い出しました。そういうわけでいくらエレアがややこしい理屈を述べようと、ジン本人の意志がどうあるのかよくわからないまま終わってしまい気の毒でした。ま、本人はぼーっとしてて気にしてないかもしれません。
最後に正体を現した蜘蛛型宇宙人?については、人間と共存あるいは対話の余地がない感を出したかったのかと思いますが、人間向けの情報操作をしている以上そうもおもえず、視覚的インパクトにとどまってしまったのは残念です。見た目はとにかく、ウルトラセブンXを「救世主」と持ち上げてみたり、記憶をなくしているとはいえジンをエージェントに復帰させたり、ただの詰めの甘い宇宙人の一種じゃないのって気がしますしね。いままでの話を見る限り、人間を搾取したり虐待したりと言った、あからさまに悪いことをしている様子でもなく、殲滅するウルトラセブンXの姿はやや居心地の悪い感がありました。そんなのんきなことを言ってるうちに蜘蛛の巣の情報網に絡め取られて身動き取れなくなってからでは遅いのですがね(笑)。
自分としては、(結局最終回ではっきり解ったわけですが)私たちの世界もしくはウルトラマンのいる世界とは異なる世界を描く努力をここまでしたのだったら、もう少し話の持って行きようを考えればウルトラシリーズの範疇を「越える」ことができたかもしれないのにと残念感が残りました。現代社会の病理であれ、宇宙人と共存する世界であれ、せっかくあれこれと解釈のできるエピソードがあったのだから、もうちょっと「影の支配者から世界を救う」話と結びついてくれたら話に深みが出たと思うのですが。ま、私はぼーっと見てましたからもしかしても一度見直したら、あれはこういう意味だったのかと「NewWorld」が現前しないとも限りませんから、正月休みの楽しみにでもしておこうと思います。
たいへん月並みな科白ですが楽しい物語を「ありがとう」といいたい最終回でございました。恒例なので(恒例なのか?)、時間がなくて似てなくてすみませんのしめくくりです。では、帰ってきたウルトラマン放映40周年も楽しみに待つといたしましょう(爆)。その前にシリーズ復活!たのみますよ。救世主。
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