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2006年8月の記事

【ウルトラマンティガ】 41~44話 感想

 41. 宇宙からの友
宇宙飛行士とシンジョウの友情もさることながら、彼らのにぎやかな勇ましいノリは、人間の英知を代表していることの誇りを表していて、決断力や使命感や、厳しい考え方の上にあるのだということ。4話に続いて宇宙飛行士の矜持を感じる話でした。
  
後半は囚われた人たちが「イルドに同化する」と唱和する場面が個人的に気持ち悪くて、訳がわからなくなってしまいました。「争いも苦痛もない世界が来るのならイルドに同化してもいい」という人たちが、そんなに世の中の辛酸をなめてきたようでもなく、野次馬のように見えるのも今ひとつですが、その点は、争いや苦痛のある世間に絶望したと言うよりは、関わることを避けている人たちが、苦悩しつつも現実と対峙する人たちと対比して描かれているとも考えられます。だから、この場面は、宇宙飛行士やシンジョウの行為を最初は冷笑していた人たちが「やっぱり人間でなくなるのはいやだ」と切実に思ったときに、自分たちも何かしようと思う場面、自分は孤立していると思っていた人たちがはじめて協力する場面、ではないかと思うのですが・・・。その表現にこれはちょっと・・・。というより妙な違和感があって拒絶反応をしてしまったというのが本音です。

その部分をどければ、さいごの「今度は一人で行くんだ」という言葉が心に残る、良い話だったんですけどね・・・。
 
42. 少女が消えた街
何を言いたいのかわかりにくい話でした。一言でいいからどうしてカレンが人間を滅ぼそうと考えるにいたったかの説明があれば・・・。あるいはカレンも強大な力があって志のない者の一人なのかもしれません。そしてヤズミはカレンが自分の空虚を満たそうとして自分やレナを傷つけても、そんなカレンをかわいそうに思うことができる人なのかもしれませんが。「きっとさびしかったんだ」と結ぶきれいな話にするのなら、カレンとヤズミがお互いどういう風に惹かれあっていたのかの描写がほしいですよね・・・。

せめてあのパソコンを積み上げたようなファイバスがバーチャル美少女的怪獣(どんなんや)であるとか、ヤズミに襲い掛かったようなCGロボット風であるとかなら、ゲームの世界と現実がごちゃごちゃになるという趣向も生きたように思うのですけれどね・・・。ま、ティガとの格闘がめちゃ難しくなってしまいますが・・・。せっかく面白い趣向だったのにちょっと残念かな。

43. 地の鮫
44. 影を継ぐもの
これはまた見応えありました。ゲオザークの迫力、イーヴィルティガの美しさ、熊本ロケの風景もきれいに映えて、深い物語を華やかに見せてくれます。

ティガのいわば影としてのイーヴィルティガの出現。ダイゴの科白では「間違った心を持ったまま光になったら」とありますが、思うにマサキにはティガの力を何に使うかと言う目的がなかったために、力に呑み込まれてしまったのでしょう。ホリイの反応を見るとマサキは昔からあまり人柄の良い人ではなかったようですが、彼には自分が人類を支配しようとか言うほどの悪い心はなかったように見えます。野心を持つこと自体は悪いことではないけれども、ティガの力を借りるようなことではない、あくまで人間同士の世間のなかでの話です。「ウルトラマンは人類を進化させるのが使命」などと言った時点で、主語が自分ではなくウルトラマン(それも彼の願望を反映した実態のない概念)に変わっていることに気づいていなかったのだと思います。
何のためにという意志のないままに力だけを欲したために、強大な力を得ても同じ場所で地団駄を踏むことしかできない。イーヴィルティガは外見が勇壮なだけに、その心の中がすかすかなのだと思うと哀れです。

ダイゴの「僕は特別な人間なんかじゃない。けど、僕は自分のできる事をする」、ホリイの「自分が判らん力に頼ってどないするねん」という科白は、言い回しどおり胸に響くような言葉でした。

この話ではイルマがすばらしく良かったです。ティガとイーヴィルティガの戦いを「人の心の争い」と感じること、命令に従わないダイゴを黙って許すこと、語弊のある表現ですが、男性の隊長がこれをやったら多分かなり違った印象になると思います。怪獣の出現を人の心に原因があるという考え方は、ある意味偏った考え方かもしれないが、真理の一端を垣間見ているのかもしれない。あるいはダイゴという人を信じることはできても、ダイゴの抱えている「得体の知れないもの」まで信じるということはイルマでなければなかなかできないのではないかと。

でもイルマの考え方がすべてではなく、「科学でわかる力とわからない力」というホリイや、「本物と偽者」と考えるシンジョウもいて、感情を表さずまさに「自分に今出来ることをする」ムナカタもいて、いろいろな考え方の人が一緒に戦っているのだ(多分人間の未来を勝ち取るために)という描かれ方がとてもよかったです。
レナも「あれはティガじゃない」「怪獣がなにか訴えかけている」と一番に気がつくあたり、時には浮き気味になることもあった感性がきっちりと話の要点にはまっていました。

ここからは、超趣味的な話ですのでご容赦。

お子様向けのお涙頂戴な演出と一部で言われていそうな気がする「いぬウルトラマン」のガーディが大好きです。ウルトラマンに飼犬がいるなんて話がツッコミネタじゃなくて琴線にふれるなんて変ですね。「ティガは宇宙人のウルトラマンじゃないと思っていた」などと書いてたくせに寝返ってますが、(笑)カプセル怪獣のことを連想してます。
カプセル怪獣はウルトラセブンの命令で健気に戦いますが、はたしてそれがセブンを愛して止まないからなのか、それとも厳然とした主従関係があって畏怖で従っているのか、はたまた主人に忠実に従うように生まれついているのか、と考えたことがあります。

メビウスに登場したミクラスを人工物の、メカミクラスのと罵倒したのは、この疑問に答えが出てしまうのが怖かったからに他なりません。あまえたで、使い手におだててもらって奮起して戦うようになるミクラス。それでも良いんですが、人間側から見ればマペットミクラスは、一分でリセットできる、兵器であり道具です。なぜコノミになつくのかという点も、(あくまで推測ですが)あまり納得できる理由ではありませんでした。逆に使い方によっては誰に使われてもそれなりに動く。そういう性格がウルトラセブンのミクラスに敷衍されるような気がして嫌だった。

動物を飼うウルトラマンがいるのだ、主人が間違ったことをしたら悲しんで、負けるのを承知で向かっていくようなそんな怪獣を飼っているのだ。というのはさきの疑問に対するある種の答であるように思いました。まあ趣味的な話です。

【ウルトラマンメビウス】虚空の呼び声

怪獣墓場でボガールだけが生きているのは、反則だと思う。てか、シーボーズをかじって味見してたりしたら怒るで。

ミライが浮くのは地球の常識を知らないからだと思っていたら、情動が地球人とは違うからという理由に変更したらしい。ある意味進歩か。

男が泣く場面にはわりと萌えるほうだと思うが、ミライが大泣きしても全然ぴんと来ない。泣く理由がわからないからだと思うが、あんまり誰彼が感情を垂れ流すのでだんだん麻痺してきたような気もする。もっとも来週を待てば、納得する理由が出てくるのかもしれない。そういや予告にタイヘンな科白が出てきたようだが、ついに主役交代か。

今回もやたらにキャーキャー言ってるマリナはけっこうナイスだった。今後もがんばってほしい。小惑星上で布バッグ斜めがけには、ウケるべきかツッコむべきか迷う。
海の中同様宇宙がダメなジョージも、ベタなギャグを思い出したよーに繰り返すところが面白かった。しかしこの先このひとGUYSでやっていけるんだろうか。隊長が黙認してるうちはまあいいのか。
個人的にはテッペイにもうちょっとがんぱってほしいが、ぼちぼちと言ったところ。

隊長はヘルメットかぶると人相が変わる・・・。
素のメビウスは相変わらず激よわい・・・。
ボガールはもう出てこなくていい・・・。

サコミズとミライはすっかり目配せで意思が通じる仲になっている。これはやっぱり、ウルトラ一族によるGUYSのっとり計画の一環じゃないかと思うが如何。

歴代ウルトラマンは戦い終わってどこへ飛び去っているのかと思っていたが、火星にスペシウムを補給しに行ってたんだろうか。

【ウルトラマンティガ】 37~40話 感想

実相寺監督のエピソードがDVD一巻に2話もはいってるというので、期待と不安に(笑)胸は高鳴る・・・。監督も脚本もぜんぜん気にしてない私がこんなことを書くのだから、実相寺監督って「特別」なんですね。ちなみに私はウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンマックスでしか御作を見たことがありません m(_ _;)m。知らずに見たらどういう感想になるか一回やってみたい気がしますが、そりゃあはなから無理というものでしょう。果たして、わけわかんねーと書くか、ものっそいうがった見方をするか、考えずに酔えるか。

 37. 花
見ている間は通常とはちょっと違った意味で目を離せない状態でした。何が映るかわからん(笑)。ティガの格闘シーンは形式美が夜景に映えてダンスパフォーマンスみたいで堪能しました。見終わってみるとお話的には侵略宇宙人の一般的な話なので、映像の妖しさBGMの豪華さに比べて、お話が普通だなあという印象です。
それとですね・・・、マノン星人の顔が映ると、ヘンな顔だなあと思って夢から覚めてしまうんですよ・・・。

私としては、マックスの「胡蝶の夢」が掛け値なしに面白かったので、ちょっと物足りない気分でした。ティガでアレをやっちゃいけませんわね(笑)。
それとですね・・・、等身大のティガがイルマ隊長を抱っこするかと思って期待したのに、あっさり次のシーンになっちゃったんですよ・・・。

38. 蜃気楼の怪獣
ファルドンよりデスモンのほうがぜんぜんかっこいいやー。ティガと対決してほしかったなー。それはとにかく。

タツムラ参謀の調査はなんの役に立つんだかわからないんですよね。だいたい、この世ならざる巨大な怪獣が突然現れるからパニックになるのであって、うわさを聞いてどう行動するかとは関係ないような気がするんですけどね。
というわけで、参謀室に呼びつけられたのが私だったとしたら「参謀、その調査って意味ないような気がするんで、協力するのヤなんですけど」とか言っちまいそうで深刻な気分になれなかったんだな・・・。予算ないとか言ってしょぼいしなあ・・・。<あくまで冗談ですよ。
でもGUTSまで出動させてはあとあと露見したとき非常にマズイってことがこの人わからないんだろうかとは思うなあ・・・。

妙な感想ですが、GUTSのメンバーの信頼/不信と、タツムラの人を欺く調査と、幻影怪獣と、普通の人に普通にある「心の弱さ」が怪獣を呼ぶという話が一緒に出てくるとどこまでがどのはなしなのかわかりにくい。もっともこんな話がきっちり割り切れるのはたぶんに単純な演出であって、割り切れないほうが、なんというか、誠実な物語であるとは思います。GUTS隊員たちは意見が分かれてもそれでやたらに反目するようなことはなく、したがって仲直りのカタルシスもなく、イルマが情報操作に加担したことが不信感につながるわけではなく、だからまあそんな事情の時もあるわ、隊長の立場もわかるわといった感じの和解。そして人々もそんなに愚かではなく、でもたぶんに愚かなこともしてるんだけどね、というような。

「人々はそんなに愚かではない」のなら、では誰の弱さが怪獣を呼んでいるのかと考えてしまうのですが、話は話として、その状況をイルマがどう感じたかという話は話として、見たほうがいいかもしれません。あるいは、愚かでも信じたい、弱くても共に戦うというところにつながる話かとも思いますが、そこまでは言ってなかったような。

39. 拝啓ウルトラマン様
ウルトラマンと超能力者の対決という斬新な展開もさることながら、この話、ダイゴとレナの表情が良いんですよ。
ダイゴはまるで求道者のようにストイックで、レナは・・・なんというか、切ない表情をしますねえ・・・。ダイゴが秘密を抱えている様子がよほど気がかりなのか、任務をほったらかしてダイゴを探すようすはいつものレナじゃない。もう心配で心配で、いてもたってもいられないのだろうなあって感じするんですよね・・・。

ダイゴは変身したら正体をばらすと脅迫されていながら、レナを助けるために変身するとき、ぜんっぜんためらってないんですね。思うにダイゴの時よりティガの時の方が、自分に正直なんじゃないですかね、この人。
ダイゴ/ティガでも「正体を公表する」といわれたら困るんですねぇ。当然といえばそうですが、ばれたらばれたでどうにでもなるような気もしますが・・・。まあ、多分にばれ方にもよりますから・・・。

キリノに関して言えば、子供がいじめられる映像はどうにも居心地が悪くて入れ込めないのですが・・・。最後に、このひとは自分の超能力のために不遇だったにもかかわらず、明るい方をむいて生きようと思える人だったんだとほっとしました。それにしても「予知」と「テレパシー」という扱いにくい能力を背負って生きていくのはたいへんそうな気がします。ある意味彼は、自分の脅迫にもかかわらず変身するダイゴを見たかったのではないか、といったら彼の苦悩を軽く見過ぎかもしれませんが・・・。

40. 夢
37話よりこちらのほうが楽しめました。夢から現れた怪獣という人を食った設定で、それも宇宙線が原因で夢が実体化するというどこかで聞いたような話。寝起き頭のバクゴンもかわいいし。むっちゃヘタクソな怪獣の絵。まあしかしけったいな話ではあります。

登場人物が(豪華キャストにびっくりですが)クセのある人ばっかり。そればかりかGUTS隊員もみんなちょっとづつ変になってる。ガッツウイングだけがいつもどおりに飛んでることについ笑ってしまった私。

夢が実体化した怪獣と戦うためには自分も夢の中で変身すればいいのだと、ナイスな思いつきのダイゴがころっと寝てしまったところで、この話が好きになりました。怪獣になる夢。ウルトラマンになる夢。まったくもって放逸な眠りは若者の特権です。ダイゴの夢にでてくるイルマはあんな風にコワイのかな(笑)。

【ウルトラマンメビウス】総監の伝言

アーストロン、痩せた?でも、その瞳は昔の貴方よ!
というわけでアーストロンメインの?今回。
私的にはケルビムよりアーストロンの方がよほど品がいいと思うけれど。怪獣デザインもこれだけ出尽くした昨今ではタイヘンなんだろうなあ・・・。ついでに言うと、怪獣に「ケルビム」とかいう名前をつけるのも私的にはあまり好きではないが・・・。

ケルビムがなんで再登場かの説明はあるが、アーストロンがなんで登場かの説明がない。どうせなら怪獣同士で戦う場面がもうちょっと長くてもよかった。メビウスが前半激弱いパターンは何回続くのか。ラデッキー行進曲をBGMに二段変身するメビウスにはちょっとウケた。

単純で、コメディテイストでこれはコレでいいのではないかと思う人物描写。つっこみ入れようがないけど。うっかりシリアス路線希望すると、悩み方がうっとうしい人がいるから。ずーっとコレで行くなら行ってほしい今日この頃。だってのに、またムルチとか出すかなあ・・・。うっとうしくなく悩める人がいるのか。メビウステイストでムルチが出せたらそれはそれでスゴイことだと思うが、なんとなく遠まわしな表現をしてしまう・・・。

このテイストで上司が部下がとかいわれても。ミサキもトリヤマもマルも単純でよい人のようだからまあいいが。ミサキの単純さはやっぱりウルトラ一族のものかもしれない。ミライも単純だし。番宣では「メビウス」は「無限大」の意味のようだが、もしかして「裏表がない」の意味もあるのだろうか(阿呆)。しかし、今度は総監ネタをどこまで引っ張るのだろう。もうどっちでもいい謎になってるからまあいいが。

しかしGUYSのメンバーはこういう話で盛り上がるね。「トリピー」とか言ってるマリナは結構ナイスかもしれない。それぞれにどっからそんなうわさ話を聞きつけてくるのか。

既出の怪獣にしか使えないのではあまり意味なさそうと突っ込もうかと思ったハーメルンなんとかだが、既出怪獣続出のメビウスでは結構使えるかもしれない。結局マペット怪獣も操り人形と化すのである。哀れ。

【ウルトラマンティガ】 33~36話 感想

33. 吸血都市
吸血鬼ネタがここまで大人な話になるなんて。第5話のしぶいオノダ記者も再登場。ユキナへの切実な思い、ムナカタに協力を求める仕事のはやさ、かっこつけたりハッタリかましたりする余裕が同居しているのがオノダさんの魅力ですね。
オノダとユキナ、イルマとムナカタの、上司部下であり、同志であり、恋愛感情も(ちょっと?)ありの大人の関係が良いです。
吸血鬼の棲む闇を人間の心の闇と読み変えるのも、吸血鬼とは何者なのかというあたりに解釈を可能にした点でよかったと思います。なにもかもあからさまに説明をつけてしまうのでは、大人の世界は成り立たないでしょう。

欲を言えば、ちょっと大人っぽさに徹しきれてないのが残念。吸血鬼のメイクとコスチュームが少々笑いを誘うし、キュラノスはもろコウモリ怪獣だし・・・。ティガの首にぱっくり食いつく場面なんか、帰ってきたウルトラマンに噛み付くドラキュラス思い出して笑っちゃった。ホリイ「ティガに噛み付きよった」言わんでもわかるって。帰マンの伊吹隊長「血の代わりにエネルギーを吸ってるぞ」説明的すぎるって。この差は何?ここで笑いのツボにはまってしまい、勢いでユキナとイルマのキャットファイトも笑いのツボにはまってしまい・・・などと書いて品位を下げてしまっては・・・(自爆)。

34. 南の涯てまで
サワイ総監って偉い人だったんだ。日本人が国連事務総長に。その人が夢物語との揶揄にもめげず、軍備解体のために各国を説得して回るなんて。すごい人です。日本人の鑑です。またその「夢物語」を実現に結びつけたのが科学者のフォーラムの支持だっだなんて。それでこそ、空想特撮シリーズ、日本の怪獣映画が描き続けてきた立派な科学者の姿ではありませんか。いままでずいぶん癖のある科学者が登場しましたが、彼らはみな、自分たちの事情を抱えて多分文句もいっぱい言いながら、でも人類のためにはそれが一番いいことだから、と考えたに違いない。うそっぽくてもなんでも、この話はこうあるべきです。感涙です。

GUTSは人間同士の紛争解決には出動できないルールなのだそうで、宇宙人の陰謀だと証明してからでは手遅れになるというヨシオカ長官に対して、「出遅れたりせえへん」というホリイがむちゃくちゃかっこいいです。ヤズミがちゃんと証拠を見つけるし、シンジョウとレナも言外の作戦を察するし、GUTSはこういうとこびしっと決めますねえ。

サワイ総監とダイゴとイルマの出会いもわかって面白かったです。ダイゴって「不思議な青年」なんですね(笑)。サワイ総監にむかってお友達みたいに手を振るんですね。天真爛漫というか屈託がないというか。いつもは堅実で悩める人で、やや気が弱そうな印象なので、今回とかアートデッセイ号にやたらに感心してた時とか、元気なダイゴもいい。

デシモニアの得体の知れない造形も良かったです。ヨシオカ局長がいいとこ見せるのはいいけれど、デシモニアの子分はちょっと弱すぎるなあ・・・。

35. 眠りの乙女
また宇宙人らしい?宇宙人が出てきたものですね。この方を「眠りの乙女」と呼称するセンスは好き。だって女の子だもん(笑)。憑依されたレナが悪女っぽくなっちゃって。「なんで人類の味方、するかなぁ?」侵略宇宙人のよくある主張も語り口が変わるとこうも印象が違うのか・・・。ダイゴにしてみたらたまらんでしょうね。「怪獣にも生きる権利がある」「ティガはなぜ人間を助けてくれるのか」と問いかけていたレナの口から、この悪罵が発せられるんですから。

妖しさで運ぶストーリーは魅力的ですが、この宇宙人って「南の果てまで」の宇宙人と同一なんですよね?前回TPC幹部を狙う用意周到さと今回ダイゴをいたぶるのが楽しそうな様子がどうも同じ宇宙人の手口とは思えなくて・・・。あちこちで目撃されたUFOや宇宙人がデシモ人で、ながいこと人間を観察していたのだとしたら、作戦とは別の個人的な感情として、争いを繰り返すおろかな地球人をバカにしていたとしても無理のないことかもしれませんが・・・。

ティガの仲間が超古代文明の滅亡時に地球を去った(帰った)とかいう科白もでてきましたが、意外とその辺のいきさつに興味をそそられない。ダイゴがウルトラマンになるべく生まれてきた人であるという最初の説明が印象的だったんですね。宇宙人なのにどうして地球人のために戦ってくれるのか、という理由づけがウルトラマンには付いてまわるのですが、戦うのはダイゴの意志、ティガは地球古来の(超古代文明の?)力だと思ってたんですね。そうじゃないとすると、「みんなが好きだから戦う」というダイゴの理由はどうなるんだろう・・・。

36. 時空をこえた微笑
これはいい話でした。けっこうキツイ話が続いたので、はればれしました。ヤズミの優しいところがよくわかって。任務もきっちり果たす様子が描かれていて。

冒頭に少年のヤズミに声をかけるおばあさんを見てますから、多分ハッピーエンドだろうなと思いつつ、けっこうはらはらしつつ。最後にはヤズミと一緒に「よかったぁ」という気分になりました。なんかホリイが余計なこと言っただけのような気もしますが・・・。

ゲスト役の女性にきりっと系の人がおおかったので、今回の少女がほのぼの系なのも趣向が変わってよかったですね。多分事情がよくわかってないにもかかわらず、いつのまにかティガを応援している様子が可愛いです。突然異なる時代に来てしまってものすごく心細いときでも、礼儀正しくして、取り乱すまいとしている様子が、ほのぼの系に見えても大正生まれの女性なんだ、しっかりしてるなあと。たぶん、自分の時代に帰れた後は、大変な体験もたのしい思い出にできるぐらいのおおらかさもあったのではないかなあと。

帰れて本当によかった(涙)。

【ウルトラマンメビウス】 孤高のスタンドプレーヤー

今回は良いお話でした。ウルトラマンが帰ってきた、って感じです。

まず、3匹いるのに実態は1匹、さらに実態と幻影が自在に入れ替わるというディガルーグ。ちょうどウルトラマンティガのファルドンをみたところだったのでウケましたが、確率論的存在の怪獣というわかったよーなわからないよーな説明が超ナイスです。ちなみに別名「宇宙量子怪獣」にもオオウケです。もっともツノの光でどれが実態か見分けられるとしたら、ぜんぜん確率論的じゃない様な気がしますが、そんなことより、こういうもっともらしい説明がイイんです。

スタンドプレーヤーのジョージも面目躍如です。「超能力者かい」とやや突っ込みたい気分にはなりますが、でも才能のゆえに人に理解してもらえなかった、彼自身の努力にもかかわらず(やっかみもあってか)受け入れてもらえず、でも孤立しても結果を残してきたのですから、まさに「孤高の」スタンドプレーヤー。ちょっと?やることが乱暴なぐらい多めに見ましょう。

サコミズ隊長のためになるお話も、前回のように言ってる内容はもっともなのになんか的外れな印象もなかったし、お菓子食べながらの話もほんわかしてよかったです。「わかんねーよ」というリュウに「本当にそんなこと一度もなかったの」ときめ細かく説明するのも、一人一人の考え方は違うけれど、理解する努力はするべきと、隊長自ら実践していらっしゃるんだなあと感心しました。人間ってものを食べながら説得すると話が通じやすいものらしいですね。
しかしリュウはサコミズと和解したとたんになついてますねえ。熱血バカも面目躍如かな。言葉悪いのもかわいげに見えてくるから不思議だな(笑)。てか、のべつ怒鳴らなきゃ別にいいのよ。

今回は街中ビル街群集シーンと久しぶりに迫力あった怪獣出現シーン。2回目はいつものごとく野っぱらに場所を移してましたが、ディガルーグがあのごつい殻をかついでどすどす走るのは迫力でした。ご都合主義に見えてしまうメビウスの二段変身?も、あいだにジョージとリュウの仲直りのちょっとコミカルなシーンが入ったことですかっと気分が変わって楽しめました。気分が変わったせいかジョージまで元気になりすぎなのはご愛嬌かな。

さいごに結局自分がどうやってディガルーグの実態に気が付いたのかを語らないジョージもよかったです。

さて来週はアーストロンも帰ってくるぞ!昔と変わらぬつぶらな瞳がステキです・・・。ウルトラマンの頭踏んづける凶暴性を発揮するか否か?まあ無理だろな。

【ウルトラマンティガ】 29~32話 感想

29. 青い夜の記憶
先ごろ「M78星雲から愛を込めて」を読み、この話がウルトラセブン「盗まれたウルトラアイ」へのオマージュだと書いてあったので、どうかなあ、と思いつつ見たのですが・・・。オマージュ云々とは関係なく良い話でした。

「青い影」もはじめどうかと思ったのですが良かったです。私には、特定の映像と感情を伴って想起される音楽が何曲かあり、この曲も当分の間、シンジョウとマヤの物思いに沈む表情と共に思い出す曲になるのだと思います。

ティガらしい抑えた演出で、扇情的な場面もなく、物足りないほど静かに進行する物語でしたが、
シンジョウがマヤの兄のふりをして別れを告げ、二人が抱き合い、「ああ、バレたな」と思ったとたんじわじわと涙が出てきました。

ロマンチックに過ぎるかもしれませんが、クルス・マヤが一人になっても生き続けられたのは、歌という表現手段を持っていたからではないか。彼女自身が「熱狂的なファン」の存在によってどのていど慰められるかと考えれば、期待薄としか言いようがない。でも、聴衆たちが彼女の心の歌を単に娯楽として消費していたのだとは思いたくない。不十分かもしれないが、あるいは自分の経験した感情への浅薄な読み替えによってかもしれないが、地球人も彼女の伝えたいことを感じ取ることができるのではないか。マヤの歌に聞き入るマユミの表情は表層的な感動ではないと思います。シンジョウが撃墜されたと聞いては胸がつぶれるほど心配するマユミにはマヤの気持ちが想像できるでしょう。

そして、シンジョウが「長い悲しい夢」とマヤの兄の心を表現したように、夢のようにかもしれないがマヤも地球人の心を感じているのだと思いたい。どう考えてもバレる芝居をしてまで、なんとかして力になりたいと思ったシンジョウの気持ちが伝わったから彼女は死ななかったのだ。そして彼女が一人で生きてゆこうと思うときに、利己的な理由かもしれないが彼女を愛している地球人たちが周りにいることが、いくらかでも彼女の支えになっているのだと思いたいです。

無理にウルトラセブンと比較する必要はないのですが、どちらかというと「盗まれたウルトラアイ」より「ダークゾーン」と似た余韻が残りました。滅びてしまった種族への悲しみ、そして多くの場合、人は一度絶望しても生き続けなければならないのだということ。そう考えれば、マヤに地球人との安易な共感を求めるよりは、マヤは彼女の種族の誇りをもって生き続けるのだと考えるほうが良いかもしれません。地球人には彼女らの気持ちを理解することも、有効な援助をすることもできないのかもしれません。

そんな地球人以外の何者でもなく、自分たちは何の役にも立たないのではないかと思いながら、なにかできることはないのかと考えるシンジョウとダイゴを私は好きです。

30. 怪獣動物園
動物を檻に閉じ込めて見世物にする動物園自体のありようを問われるようになった現在からみると仕方のないことですが、この話はなんだかいまいち。人間に害になるからと殺してしまうよりは、閉じ込めてしまうほうがよほどましな選択ではあります。それに、レナも怪獣を殺すことに疑問を呈した以上、具体案を模索するうちの一案として「怪獣動物園」を思いついたのでしょうが。それにしても怪獣は人間の手に余るから「怪」獣なのです。捕まえて檻に入れとくなんてどだい無理なような気がします。

ティガにそんな能力があるなら、毎回怪獣を小型化カワイイ化すればいいじゃないですか。「限界まで体力を消耗する」などとけちくさい言い訳をしないで。そりゃあ、怪獣を生かすためにティガに命を削れとは申しませんがね。今回は特別にレナのためにというのもなんだかなあ。

一番かわいがってる牛を一頭だけ避難もさせずにひっぱってうろうろしている飼育係の山本さんもなんか不自然だし。牛舎がつぶされてるのにハッピーエンドなんだから他の牛は避難させてるはずですよね。牛をかばって変身するティガというのもいまいち・・・。

こういう案も提示しておきたかったのかなと思いますが、なんだか妙な話。たのしい場面は多々あるのですが・・。

31. 襲われたGUTS基地
基地をのっとった人工生命体が兵器ではなく、宇宙人の作った環境改良の道具だというのがかなり怖かった。都合の悪いこと?には「データ不足で判断できない」と言いはなつのにぞくっと寒くなります。

しかし、人工生命に「本当の心があったら」と期待するよりは、ビザーモの設計がまずいことに学んだほうがいいのではないかという気がします。ビザーモを作った人はビザーモの行動を制御するしくみを作っておくか、活動に制限を設けておくべきだったのでは。何もかも自動化して人工生命に判断を任せてしまい、人間が楽をしようとするとこういうことになるのでは。あらかじめ制限を設けて知的生命体を作るというのも倫理的な問題はあるかもしれませんが、そもそも生きているだけで環境を変える生命を作り出すのですから、何の制御もなく野に放つのは危険すぎると思うのですが。

ホリイも環境問題を解決できるかもしれないと興奮するのはわかりますが、スロットから入り込んでパソコンを操作した時点でもっと警戒するべきでしょう。相手が協力すると確約したわけではないのだし、悪意はなくても自由にあちこちに入り込んで操作できるようでは事故になる可能性はあるのだし。善意悪意というよりはビザーモが自分以外の生物の都合をぜんぜん考えないところが問題なんだなあ。でもそれって人間もそうかなあ・・・。歴然と生命力に差がある生物の間で対等なコミュニケーションが成立するんだろうか・・・。

前回今回とレナのために戦っているようなティガですが、レナを救出するGUTS隊員を守ろうとビザーモの電撃に耐えるティガはかなりかっこいいです。ラスト近く携帯通信機に映るぬめぬめダイゴのサービスショット?はかなり笑えます。畳み掛けるような緊迫感のある話なので、最後にほっとするのはいいですね。

32. ゼルダポイントの攻防
シーラは怪獣になっても昔のままに目が青い。今回一番涙を誘われたポイントです。変。

怪獣になっても飼い主のことを思うシーラの物語には感動しました。失意の中でも「生きている限り必ず出来ることがある」という博士も立派です。ムナカタが「シーラの遺志」だからとガスを飲み込んだ怪獣を宇宙に牽引する決断にも泣きです。光になったシーラが少女をのせて飛び、寄り添うティガに(アニメみたいと思いつつも)涙しました。

でも、結局怪獣にゼルダガスを処分してもらったような気がしてやや情けない。各国の軍隊を解体したTPCは他にもいろいろな大量破壊兵器を抱え込んでいるのかもしれない。
なぜシーラがいまになって現れたのか。多分自分の死期を悟って最後の力を振り絞ったのだと思いますが、もしかしたら、博士の死の直前まで名誉挽回のチャンスを与えるために待っていたのではないかと考えてしまいます。
もしかしたら、ゼルダガスを無力化する超能力を会得するために洞窟で修行をしていたと言う可能性もありますが・・・。<ちょっと「無力化」は嘘っぽいですよね・・・。

怪獣は口が利けないということに改めて気が付きました。だから人間は「怪獣はなぜあらわれるのか」と考えるのでしょう。基本的にはウルトラマンもしゃべれないんですよね・・・。

【ウルトラマンメビウス】ウルトラマンの重圧

今回は勉強になりました。人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ 、という感じですね。
お話自体はきちんとまとまってて、あれこれ詰め込まず、主張がひとつだけ丁寧に描かれていて、中途半端な引用もなかったし。あえて大人向けの主張をせず、子供向けに作っている以上、これ以上文句をつけるのはやぼと言うものでしょう。そしたら書くことなくなっちゃうような今日このごろ(笑)。

リュウがどなるからといって、そんなに怒るだけのたいへんな理由があると思うのがそもそものまちがい。元気のいい子は大声出すもの。子供は喧嘩しててもそのうち仲直りするものと思ってみてればいいのですね。

まあしかし、今回はミライもいけませんやね。最後にでてきていいとこ見せるというウルトラマンの心得がわかってない。これは当分地球で修行していただいて、間合いというものを身に着けていただかないと、ヒーローとしての将来が心もとない。メビウスはリュウという相方に恵まれてシアワセ者です。もののわかったサコミズ隊長にフォローまでしてもらって。シリーズ終わる頃には40周年にふさわしい立派なウルトラマンになってることでしょう。

しばらくの間よく知らない過去の怪獣が出ていて判断付かなかったんですが、怪獣のクオリティってこの程度だったんでしょうか(グドンは良かったが)。ベムスターはいまいちまとまりすぎているうえに、腹の口ばかり気合入れて作りこんであるようで意図がよくわからん。超低空飛行でメビウスを引きずるのは迫力あったからまあいいか。どうせなら市街地でメビウスを引きずってほしかったが(ビーコンみたいに)そんなことしたら町を壊したかどでメビウスが責められてしまうし、近頃はウルトラマンも地域住民にまで気を使わなくちゃならなくて、人間関係にも気を使わなくちゃならなくて結構重圧あるんでしょうね。

マリナが泣いちゃうのはシチュエーションにかかわらずいやだな。と思うのも野暮天で、近頃は泣きたいときに泣いて、怒りたいときに怒って、別段大人ぶる必要はないのでしょう。そのうちリュウもジョージもテッペイも泣けよ。気分的に引っかかるのは仕方ないとして、そのあと洟をすすりながら「借りを返すわ」と言ったり、ジョージに「もーやめてよ!」といったりするのは妙にリアルでよかった。知ってる限りではウルトラの女性って品がいい代わりに生身感あまりないですから、マリナがこのキャラできっちり描かれるとしたら結構面白いかもしれない。あまり期待してない(笑)。

ウルトラマンとは本来一人で戦うもの。ヒカリがいたのがレアケース。一人になったことを重圧に感じるウルトラマン、とは。カラータイマーのときも、メビウスは人間を頼りに(というか心の支えに)したいようでしたが。しかし、仲間と言っても、大きさもパワーもまったく違うウルトラマンと人間が対等な仲間であることなんで出来るのでしょうか。結局、メビウスのほうが間合いを計って、気を使って、仲間であろうとしてるわけですよね。ミライはリュウに大親友なんて言われて喜んでますが、リュウが甘えてるだけのようにも見えます。結局メビウスに怪獣退治してもらってるのに、メビウスがちょいと先を越したといってそこまで怒るか。まあ、子供から見ればウルトラマンがおれたちの仲間だ、親友だ、という科白は魅力的なんでしょう。それに、自分で出来ることは自分でさせて、褒めてあげなきゃいけないんですよね、子供だから。

今回パワーアップしたメビウスは良かったですね。おなかの所が白いので幼児体型に見えるのが弱点?だったメビウスですが、ウエストの辺りがすっきりして、腰骨のラインがきれいに見えて、カッコ良くなったような気がします。どこ見てるンやという気もしますが、そのぐらいしか楽しみがなくて・・・。老け顔もマイナーチェンジしてくれないかな。しないよな・・・。

ウルトラホーク2号 3DCG

1号につづいて2号もできましたのでお披露目。
次々あれこれ作りたくなる~。次は3号作りますからよろしくねっ!
市街地の上を飛ばそうと自分で写真撮りに行きましたが、どうも妙な絵になり結局不採用にしました。がんばって2号のサイロ作るかなあ・・・。二子山の絵を描くとか・・・(よけい妙なことに)。

ところでShadeで遊びすぎたせいでドライアイが悪化してつらかったんですが、冷たいもの食べるの控えたらかなり改善しました。不思議ですね。視力は落ちてるような気がしますが・・・。目を大切に。

よかったらこちらも見てね!

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【ウルトラマンティガ】25~28話 感想

涙の出てくる話ようなが続きます。涙腺のゆるいほうじゃなかったと思うのですけどね。「泣いちゃった」ばかり書いているとグルメ番組の「おいし~い」ばかり言ってる感想みたいだし。思い出してうるうるしてると気の効いたことを考えられなくなるんですよね。そういえばグルメ番組でも「おいしい」以外の表現をしようとして、かえって伝わらない人いますよね。しょうがないのでどこで泣いちゃったかを書きましょう。ちなみに29話以降もかなり涙腺にきました。

25. 悪魔の審判
人々が集まってきて、車のヘッドライトや懐中電灯でティガを照らすシーン。
人間がウルトラマンに加勢するために必ずしも武器をかざす必要はないのだということ。メトロポリスの人々はイルマ(とGUTS)を信用しているのだということ。群衆の中に子供たちがたくさん混じっていて、それはウルトラマンを一番応援しているのは子供たちだからなんだけれども、おとうさんおかあさんも「危ないから行っちゃダメ」とか「あんたが行ってなんの役に立つの」とか言わないで一緒に走ってきちゃったんだなあと思うと、も、涙が・・・。
どこかで見たような「地獄の門」も「アダムの創造」になぞらえたティガも、めずらしくケレン味のある演出で面白かったです。イルマが「地獄の扉が開く」と詩的?な表現をするのに対し、シンジョウが「団体さんが来る」と散文的な表現をするのもなかなか(笑)。

ところで、ダイゴが女預言者に踏みつけられるシーン、「キャー!あの女長野くんのこと足蹴にしたわっ!許せないっ!」とかいう騒ぎにならなかったのでしょうか・・・。V6ファンの憎しみを吸収してさらに強大化するキリエロイド・・・てなことに(違)。ハイヒールで踏まれなくて良かったね、ダイゴ。

26. 虹の怪獣魔境
涙も中休みの回か、怪獣魔境もの?な話も、虹のゲートをくぐるとある種の異界だというのが趣向でした。虹が消えるまでに現世に戻らないと怪獣魔境から出られなくなってガイコツになってしまう・・・。
家族に疎外されていたおとうさん復権に狙い通り涙ぐんでしまう自分も面白いですね。私が子供の頃ならこの手の話は親と一緒に見たくないな。ウチの母きっと言いますよ「ウチはおとうさんをもっと頼りにしてるわよね」あのね、フォローに困るからやめてちょうだい、おかあさん。

こういうテイストだと不思議と遊んでいる(ようにしかみえない)怪獣とティガも楽しく見られますね。シルバゴンがめちゃ強いってのも納得させられてしまう(ガギが弱すぎか)。しかし、後からばかり怪獣をどつくティガは卑怯者ぽいぞ(笑)。

27. オビコを見た!
「昔の村が戻ってきたんじゃ!」オビコが鍋をたたいて踊る場面は涙なしには見られません。それまでがコミカルな運びなだけに一層オビコの悲しみが胸に迫ります。真面目に働く人間をからかったり、いたずらを仕掛けたりして困らせてきた妖怪たち。でも人間たちは「遊ぼう!」という声に耳をかさず、真面目にこつこつと、畑を作り、町を作り、とうとう世界を変えてしまった。それでも妖怪たちは昔から共に暮らした自然と人間のいるところでしか生きていけず、妖怪の方法でしか人間に話しかけることができない。
いまになってダイゴが初めて人間側から歩み寄ろうと試みても、もう自然も人間も昔には戻れないことがオビコにはわかっているのでしょう。できないとわかっていても「お前が安心して暮らせる土地を必ず見つける」と言ってしまうダイゴにも泣かされます。

いままで淡々と戦ってきた(ように感じていたのですが)ティガがはじめて感情を表し、このあとの話ではティガ/ダイゴはかなり連続した意識を持って戦うように見えてきます。その転機はたぶん28話だと思うのですが、その前の回でティガが日本の妖怪の死を悼むのが興味深いです。

28. うたかたの…
ヤズミってこういう役回りだったんですね、なるほど(笑)。自走砲もヤズミも役に立たなくても動じないムナカタがかなりかっこいいです。さいごまで「なぜ現れたか」わからないままのジョバリエもいいです。

ダイゴ/ティガが「みんなが好きだから、守りたいから」戦うのだ言ったとたんに涙。ダイゴはティガの力を得たことによって自分の考え方感じ方の変わらないひとなんですね・・・。「みんなが好きだから、守りたいから戦う」というのは結論ではなくて出発点なんですね。もしかこのさき考え方を変える必要に迫られても、この出発点を忘れない限り、ダイゴはティガになっても何になっても信頼できる人であり続けると思います。

GUTSの人たちは正直ですね。女性がまとまっていない問いを投げかける側で、男性が答えを見つけなければならない側というのが面白いです。自分のしっかりした考えを持とうとして、知らないうちに出発点のところを否定していたりすることはありがちなのではないでしょうか。レナやマユミの問いかけを「感情論」「まとまってない」「現実的でない」と切り捨てることは簡単ですが、彼女らはいまどうしろと言いたいのではなく、どういう手段をとるにしろ出発点のところを忘れないで欲しい、いま理想を実現できなくてもほんとうにこれが最良の方法かと疑問を持ち続けてほしいと言いたいのではないかと思いました。

「お兄ちゃんたちが戦うのをやめれば、神様も怪獣を出すのをやめるわ」というマユミのかなりキツイ科白にも、そんなふうに考えるに至った妹の気持ちを知っているから言い返せないシンジョウも、言葉に出さないけれど彼なりに悩んでいることをうかがわせます。

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