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【ウルトラセブン】わたしは地球人 その1

かつて1967の最終回で、わたしはどうしても「それならダンを殺したのはオレたち地球人だ」と思いたくなくてくだくだと感傷的なことを書いた経緯があり、同じように今回1999最終章でも、ウルトラセブンを追放者にしたのはオレたち地球人だと思いたくなくてくだくだと通らぬ理屈を書いてしまうのですが。
ただ今度はどうにも勝ち目がないようだ。

そもそも、私たち地球人は、かつてノンマルトを侵略したばかりか、その事実を隠蔽し、あまつさえ非難されるのをおそれて他の星を力で黙らせようとしていたのだから、なんと非難されようが甘んじて聞きます。
(ずるくて強欲でくわせもので、資源をゴミと呼ぶのは地球人だけで、同族殺しをする唯一の動物で、好戦的なセリアンの末裔などと言われつけてるからもう悪慣れしたもんね。へへん)
でもそんな地球人に味方したからと言って、それを理由にウルトラセブンを悪く言うのはゆるせん。(笑)

だいたいノンマルトのいうことがころころ変わりすぎるよ。
ノンマルトを侵略し虐殺し追い出した人間側が言う事じゃないかもしれないけれど、ウルトラセブンに真相を究明しろといい、フルハシは信用に足る人間だから本当のことを教えて生き返らせたといい、もうセブンには頼らないといい、人間が情報を開示した証拠が残らないようにする、復讐だという。どれがいったい本当なのだ。
ウルトラセブンが人間を見限るようにし向けていたんじゃないのか。
人間を宇宙一の悪者に仕立て上げてしまおうと画策していたのではないのか。
うまく運ばなかったもんだから、セブンを悪者にしてしまったんじゃないのか。
ノンマルトの目的がたとえ復讐のための復讐だったとしてもそんなこととは関係なく、人間は真摯に過去の行為を反省しなければならないといいたいのだろうか。
それはわかったよ。でもセブンは関係ないじゃん。

それに宇宙の摂理というのも無理があるよ。
人間がノンマルトを侵略して地球を支配したことがそんなに悪いと言うのなら、40年前に進んだ軍事力を頼みに地球に攻め込んできた奴らはどうなのさ。未遂だからいいってもんじゃないでしょ。
こういういいかたは良くないけど、侵略征服略奪なんて宇宙の歴史のなかでは良くある事だったんじゃないの。

ウルトラセブンは、正義の具現者みたいなものだから、
「宇宙の摂理」に反する者に味方したりするとそれはマズイかもしれないが、
かれは事実を究明しようと努力していたのだし、
人間にもそうさせようとしたし、
人間も真相を突き止めようとして結局情報開示もしたのだし、
セブンはノンマルトの側の事実隠蔽を阻止しようとしただけなんだし、
地球という総体を守ろうとする以上、
そのなかにいろんな考えの人がいるのは当たり前じゃないのか。
地球にいるのは人間だけじゃない。
人間をノンマルトと入れ替えたらいいってもんじゃない。
それを容認できない宇宙の摂理って何だ。

宇宙の摂理というのはいわば理想だから、これですぐさますべての宇宙人が
人間は極悪な種族ですぐに地球から出て行けとか言うわけではないと思う。
せいぜいが、この事件をネタに地球人を攻撃するぐらいがせきのやまなんじゃないかという気がする。
では、宇宙の摂理を楯にウルトラセブンを罪人扱いするM78星雲人ってなんだ。
もし、M78星雲人がすべての弱者を守り仰せていたら、いまごろ他の星を侵略しようとする宇宙人なんかいなくなってるはずだ。だっていくらやったって無駄だもん。
じゃあ、M78星雲人は自分たちが必ずしも、正義と平和と「宇宙の摂理」を守り仰せていないことを公にみとめたくなくて、せめて建前にこだわりたいからウルトラセブンを罪人扱いするのではないのか。
だいたい、紛争の当事者には双方の事情があって、かんたんにドッチが正しいなどと言えるものではないよ。
地球人はセブンのおかげで紛争の当事者にならずにココまでこれたんじゃないのか。
人間が悪いとしても、怪獣を使ってこんどはノンマルトの側が事実を隠蔽するのを見過ごして良い訳ではないでしょう。
ウルトラセブンがここで手を引いたら、こんどはノンマルトと人間の泥仕合になるんじゃないの。
それこそドッチが正しいとも言えない、暴力の応酬になってしまう。
それが宇宙の摂理にてらして正しいことなのか。
地球と地球人を長い間守り続けてきたセブンに、実は地球人が悪事をはたらいた過去があったと知ったとたん
手のひらを返すように攻撃しろとM78星雲人の正義は要求するのだろうか。

この事件の結果は、ウルトラセブンにM78星雲と「正義」の後ろ盾がなくなり
人間が正しい側・弱い側ではなく、ふつうの宇宙人の仲間入りをしたということでしょうか。
結局セブンは自分が大義名分を失い、宇宙人の報復や、M78星雲の制裁に地球を巻き込んではマズイから、地球を離れざるを得なかったということになるのでしょうか。
なんというか、壮大な物語の終わりがこの情けない結末かという感じがどうしてもします。
「正義」の味方であるウルトラセブンが地球と地球人に思い入れてしまった物語の、この結末というのは必然かもしれないとも思いますが、でも。
人間はもう弱者ではないのだから、かれにはもう頼れない、自分たちの行動には自分たちなりに責任を負わなければならないと言いたいのかと思いますが、でも。
それならなおさら、かれだけが貧乏くじ引いたようなこの結末は、
結局地球人がかれを裏切ってしまったようなこの結末は、
私にとっては情けないとしか言いようがありませんです。
ウルトラセブンを追放者にしたのはオレたち地球人だ。あんまりです。

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