最近のトラックバック

« そのうち読んじゃるもんね。 | トップページ | 【ウルトラマンマックス】燃え尽きろ!地球!! »

【ウルトラセブン】果実が熟す日

やはりこれはミズノ隊員の恋愛話と言ってしまいたい。
あのレモジョ星系人を抱いて泣いたら感心してやろう、
とか思っていたらほんまにやりました。
ミズノ隊員すごいです。純愛です。

星を挙げて地球侵略に来たとかいうのならまだ、個人的には地球人を憎んでいるわけではないと考える余地もあるが、レモジョ星系人のサエコは地球で生物兵器ボラジョの実験をするために来たテロリストなのだ。地球をテロの標的に、ではない。生物兵器の実験台に、である。サエコは地球人を皆殺しにしようとしているのではない。実験さえうまくいけば地球人なんかみんな死んじゃってもどうでもいいのである。人間扱いしてない。カスみたいに思ってるのだ。
ミズノのほうはサエコにベタ惚れだが、サエコのほうはミズノを利用することしか考えていない。でも、ミズノはサエコが彼女自身の意志で自分を利用していたのだとわかってしまっても、気持ちを変えない。もう、なんで惚れたかとか、相手が自分をどう思っているかにかかわらず、自分の思いに忠実なのだ。
追い詰められたサエコはミズノを協力させるために「星ひとつ犠牲にしてでも一人を愛せる勇気があなたにある?」などと、どう考えてもむちゃを言っている。自分に夢中でめろめろだと思ってなきゃいえない挑発である。地球人ごときが惚れてると言うのならその覚悟がどれほどのものか見せてもらおう、ぐらいの気にはなっていたかもしれない。レモジョ星系人はさぞかし情熱的な恋をするのであろう。そのあとの言動をみていても、サエコはミズノを信用したと言うよりは、終始地球人が何考えてるかなんて全然問題にしてないように見える。でもミズノはめげないのだ。彼は恋する女性もたくさんの命も両方とも守る方法を考え続けたのである。シラガネのいうとおり、ミズノは自分の思いを遂げるためにやむにやまれぬ選択をしたのだ。

この話は、ミズノの恋愛話と書き始めたのだが、(もちろんそれもあるが)ほんとうは恋愛の話ではないのかもしれない。ミズノはボラジョを焼き払った(と思った)後、「もう終わったんだ。降伏すれば2人とも殺させはしない。」という。彼は思い人サエコだけでなく主犯格のゲイルも助けようとするのだ。
かれは宇宙人の侵略から地球を守るウルトラ警備隊の隊員だ。悪意のあると思われる宇宙人に対して、多少強引でも破壊工作を未然に防ぐための対応をしないなぞ認識があまい、と言われないための言い訳に、恋をしたのではないか。私のように品性下劣な人間なら、愛するサエコはゲイルにだまされていたとか無理強いされていたとか解釈するかもしれない。それ以前に、惚れた弱みにつけ込んでオレを利用しようとする女なんかかわいさ余って憎さ百倍である。なにを言ってるんだかよくわからないが、要するにミズノは宇宙人でも犯罪者でも自分を利用する人間でも、恋をしていようがいるまいが、あくまで一人の人間として尊重する人なのである。彼は甘いか。ウルトラ警備隊としては甘いかもしれない。でも、地球の利益や安全保障のために地球防衛軍が宇宙人を仮想敵扱いするからと言って、人ひとりひとりの考え方までそれに倣う必要はないのだ。ミズノが「僕が今話したいのはサエコさんだけだ」というのは、恋するが故ではない(もちろんそれもあるが)。彼は与えられた情報で判断するのではなくレモジョ星系人自身から考えを聞きたかったのだ。

サエコをシラガネが射殺してしまうのは、私にはどうしても正しい行為だとは思えないが、他に仕方のない行為なのだろう。本人の言うとおりミズノのサエコを思う気持ちに嘘はない。もしサエコが生きながらえたとしたら、かれはサエコを幸せにするために真摯に努力し続けるのだろう。しかし、サエコの言うとおりそれは苦難の道で、ミズノがいかに努力してもサエコが幸せになれることはないのだ。彼女にはもう一人で死ぬか二人で死ぬかの選択しか残されていないのである。ミズノはそれがわかっているから、サエコの死に取り乱すこともできないのだ。最後までサエコがミズノを好きになったとは思えないが、ミズノという地球人は愛も知性も持っている、自分たちレモジョ星系人と同等の人間なのだとわかったことは確かだと思う。いや、もしもサエコが地球人を軽蔑し続けていたとしても、ミズノが立派な宇宙人であることに変わりはないのだ。

ラストシーンでメリーゴーランドまで出していただいたので書いてしまおう。一緒くたにするなとお考えのかたもおられると思うが、ミズノはアマギの系譜なのだ。ミズノはもう人に頼まれて武器開発を請け負うこともないし、その専門性のために目立てない役でもない。恋愛を隠喩で語る必要もない。彼は科学者であるが故に立派な宇宙人であり得たのだ。ミズノはまったくもうけ役である。ホーク1号が飛べば決まって操縦席に座っている。サトミに蹴飛ばされていた頃とは別人のようだ(笑)

しかしこのシリーズの宇宙人はもけもけのデザインですねえ。バンデラスもヴァリエル星人も気持ち悪かったけど。
なんども宇宙人の容姿を話題にしたうえに、レモジョ星系人のみてくれの悪さを話の枕にしてしまい、自分が外見ばかり気にするバカ女だと露呈してしまった。ついでにサエコのほうものっぺりした顔をしてじゃらじゃらした衣装を着た地球人に言い寄られてさぞ気持ちわるかっただろうと想像するが、人間は慣れる動物なのである。そのうち、レモジョ星系人も地球人もこんなもんさ、と思う日が来るかもしれない。なにしろ体の構造はおどろくほど似てるというのだ。容姿なんて皮一枚のことではないか。その皮一枚で悲喜こもごもするのが人間なのだが。

告白してしまえば、幼少の私はウルトラセブンが怖かった。あの目と、肩のウロコが気持ち悪かったのである。<ウロコとか言うな、無礼者。もちろんいまではカッコイイの一言である。いい人だとわかったら急に男前に見え始めたわけではない(笑)。何を美しいと思うかの範囲が広くなっただけの話である。
セブンとウインダムはどこに出てきたんだー。

« そのうち読んじゃるもんね。 | トップページ | 【ウルトラマンマックス】燃え尽きろ!地球!! »

ウルトラセブン」カテゴリの記事

特撮」カテゴリの記事

コメント

今晩は (*^-^)ゞ 敬礼♪

こちらの記事を読んでいましてストーリーを思い出しました(喜)

最後の遊園地のシーンは感動でした。本当の姿を見ても気持ちは変わらない・・・。

先日のマックスのキースの話でもそんな感じだったような気が今しました。

カザモリウルトラアイ以外にも円谷ジャングルには撮影で使用されました平成セブンアイテムが展示されていますよ(喜)

タイガーさま、速攻!コメントありがとうございます。円谷ジャングル行ってみたくなりました。楽しそう (^^)v ですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25129/8335469

この記事へのトラックバック一覧です: 【ウルトラセブン】果実が熟す日:

« そのうち読んじゃるもんね。 | トップページ | 【ウルトラマンマックス】燃え尽きろ!地球!! »

2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

お世話になってるリンク。ジャンル混載・順不同

無料ブログはココログ

目次