最近のトラックバック

« 【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-キリヤマの場合- | トップページ | 【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-ガイロスの場合- »

【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-真市の場合-

とりとめのない話です。

なんども同じ事を書くが、私は真市の言葉が信用されないのは、
彼が人間であるにも関わらずノンマルトの味方をするからではなく、
彼が子供だから、途方もない嘘をついているかまたはだまされているのだと思われて、
大人に信用されないのだと思っていた。むろん理由は両方だとも言える。
子供だった私たちが、この話を見た後で、うれしそうに合言葉のように
「ウルトラ警備隊の馬鹿野郎」と繰り返したのは、真市に感情移入したからだ。
大人はわかっちゃくれない。たとえ僕たちが本当のことを言ったとしても。
大人の論理を振りかざし、こどもっぽいことを言うなとおさえつける。
この話の戦う主人公は真市なのだ。

だが真市が大人を恐れず真実を語ることができたのは、
彼が死んでしまってこの世のしがらみから開放されているからだ。
それでも彼は、自分をウソツキ呼ばわりして相手にしない大人の男を避け、
話を聞いてくれそうなアンヌにだけ話すのに、それなのに。
大人たちは宇宙人と戦うのに精一杯で、
少年の言葉にもノンマルトの事情にも耳を傾ける余裕がない。
それでも少年たちはみな、大人になったらウルトラ警備隊に入るんだ、という。
そんな世界で、一度死んだ少年ででもなければ、人間に敵対する者たちを
擁護することはできなかったのだ。

この物語は、いくつもの点で何を真実だとするのかを明らかにしていないし、
なぜそうなるのかについていくつか考えられる理由に結論を出していない。
ノンマルトが先住民であったかどうかの結論も出されておらず、
たぶんそうなのだろうと思うのは、真実の在処に関係なく、私が真市に共感したからだ。
大人になって大人の論理を容認し、さかしらな言葉で自分を擁護しながら一方で、
大人はわかっちゃくれない。と思い続けている。
真実がわからないのだとしたら、真実かどうかを確かめる努力をしたか。
大人が信用しないのだとしたら、大人を説得する努力をしたか。
私はいつまでも「ウルトラ警備隊の馬鹿野郎」と繰り返すだけの子供なのだろうか。


蛇足になるが、これで自分がウルトラマンマックス「龍の恋人」に素直に感動できなかったことに納得した。経済を優先する開発に反対し自然を守るという主張は、死んだ少女や怪獣でなくとも、良識ある大人でも可能だからだ。龍の恋人は祟り神なつのめりゅうの巫女であって、そこから話はファンタジーになるからである。むろんそれはそれで、荒らぶる自然を敵視するのでなく、折り合っていこうという思いの美しい話だ。龍は少女に命乞いをしてもらわなければ、契約を破った人間たちを懲らしめることすらもう許されない。
こんな妙な言い回しをしなくても簡単に言えば、子供である私にとって「ウルトラ警備隊の馬鹿野郎」と叫ぶのは楽しそうに見えるが、「龍は悪くない、龍を殺すな」と叫んでもあまり楽しそうじゃないなあってことなのだが。

« 【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-キリヤマの場合- | トップページ | 【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-ガイロスの場合- »

ウルトラセブン」カテゴリの記事

特撮」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25129/7144366

この記事へのトラックバック一覧です: 【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-真市の場合-:

« 【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-キリヤマの場合- | トップページ | 【ウルトラセブン】ノンマルトの使者-ガイロスの場合- »

2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

お世話になってるリンク。ジャンル混載・順不同

無料ブログはココログ

目次